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北海道幌加内町:「雪板」と北欧的絶景が魅力!朱鞠内湖で楽しめる究極の冬の旅行体験!

朱鞠内湖アウトドア体験レポート第1弾はこちら>>第2弾はこちら>>

朱鞠内湖は大きくて寒くて、最高だった

大寒波が来て今季イチの冷え込みを記録した1月24、25日。

僕は北海道幌加内町にある日本一広い人造湖「朱鞠内湖」にいた。幌加内町は日本最寒記録(マイナス41.2度)を持っている町だ。つまり、日本でいちばん寒い場所に、いちばん寒い日に来てしまったわけだ。1月24日朝の朱鞠内湖は、マイナス32.1度を記録。その時期、東京も寒いとはいえ、比べるだけ野暮というものだろう。

そんな朱鞠内湖に滞在して2日目。この日はあらためて朱鞠内湖の雄大さ、自然の荘厳さを感じた一日となった。朱鞠内湖レポートも今回で最終回! 張り切ってGO!

氷点下でシャボン玉を吹くと、一体どうなる!?

朝9時、本日のアクティビティがスタートする。気温はマイナス16度だ。そこでガイドの辻さんがちょっとした遊びを教えてくれた。

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シャボン玉を吹きます。すると、なんということでしょう!

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写真中央にクシャッとつぶれているのがシャボン玉

勢いよく空中に飛び出たシャボン玉だったが、すぐに凍って、クシャクシャと潰れてしまった。

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車の窓の縁についた、凍って割れたシャボン玉

さすが、氷点下、シャボン玉が凍っちゃうなんて、面白いですね。

スノーシューを初体験

この日は、スノーシューを履き、湖内の島へ行き、ハイクアップしてそり遊びや雪板(これが空前絶後の面白さ!)をすることに。

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雪原を歩くには欠かせないスノーシュー。朱鞠内湖の雪質は、極上のパウダースノーで抵抗がなくサラサラとしている。なので、普通に歩くと、太ももくらいまで一気に足が埋まってしまうのだ。スノーシューを履くことで、雪をしっかり捉えられ、散策が楽しめる。雪山や雪原での必需品だ。

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この日も移動はスノーモービルだ。湖内の島まで雪原を疾走する。

島に到着すると、スノーシューを装着し、ハイクアップしていく。

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誰もいないフィールドに分け行っていく。写真:数井星司

湖内の島とはいえ、湖面は全面凍結しているので、雪山を行軍しているような感じだ。

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フッカフカすぎる雪山 ソリや雪板にライドオン

ほどよい斜面を見つけ、ハイクアップしたら、お待ちかねのアクティビティ。ソリです!

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フワフワの雪の上を滑ります。ソリなんて、何年ぶりかわからないくらい久しぶりだったけど、楽しいですね! 極限のフィールドに来ている興奮も相まって、超絶面白かった。

そして、ソリ以上にハマったのは雪板。

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半分ぐらい雪に埋まってしまっているが、これが雪板。

新感覚のスノースポーツ「雪板」って何?

雪板とは、簡単に言うと、パウダースノーの上を滑る木の板のこと。形状としてはスノーボードに近いが、足を固定するビンディングがないのが特長だ。感覚としてはスケートボードやサーフィンに近いかもしれない。ゲレンデ脇、バックカントリーなど、雪のあるちょっとした斜面であれば楽しめる、いま注目のスノーアクティビティだ。

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ガイド辻さんの見事なライディング

ビンディングがないということは、バランスだけでボードを操らなければならない。雪板はスノーボードとは異なるライディングが楽しめるのだ。雪板は、パウダスノーさえあれば、板と流れ止め、スノーシューズだけで遊べる手軽さも魅力だ。

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4、5メートルほどの斜面でチャレンジ 写真;数井星司

雪板はちょっとした斜面があれば楽しめる。足が固定されていないぶん、体重移動や足を置く位置など、より身体感覚を研ぎ澄まして臨む。

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やってみての感想は、よりダイレクトだということ。体感速度がスノボより速くて、ちょっとした距離でもスピード感を堪能できるし、雪面を滑り降りる感触も板や足から直に伝わってくるのだ。乗り心地は雪上のサーフィンといったところか。ちなみに転倒しても、まわりはフカフカのパウダースノーだから痛くも怖くもないのがうれしい。ただただ純粋に、新しい遊びにワクワクした瞬間だった。

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しかも雪板はガイド辻さんのお手製。雪板文化の面白いところは、板を自作する点にもある。ベニヤ板などの木材を自分の好きな形に切り出し、接着剤で数枚重ねて、成形するのだ。ニスを重ね塗りして、リューシュコードをつけ、滑り止めのデッキシールを貼ればOK。基本はこれだけだ。

色も形も自分好みにカスタムして楽しむのが、雪板の魅力だ。今回、雪板づくりは体験できなかったが、1泊2日のスケジュールで雪板づくりもできるツアーも最近は、少しずつ始めているらしい。ぜひ、次回はそこからチャレンジしてみたい。

アクションカメラで撮影した、主観目線動画もどうぞ!

北欧? 北極? とも見まがう日本とは思えない圧倒的な風景

雪板体験をした後は、「次は、朱鞠内湖がほこる圧倒的な景色をご覧にいれましょう」ということで移動。

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スノーモービルの移動にも慣れたもの。写真:数井星司

10分ほど移動して着いたのがこちら。

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湖上に突き出た2本の大樹。まわりにはただただ雪原が広がっている。

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パノラマ撮影の様子。見事なまでに何にもない。まるで極地を探検する冒険家のようだ。

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人間ってちっぽけだなーと実感。 写真:数井星司

1泊2日の旅程はこれにて終了。昼食を宿「レークハウスしゅまりない」でいただき、東京への帰途に着いたのでした。

圧倒的な自然に出会える朱鞠内湖 人生観が変わる

見渡す限り人工物も人も住んでいないような朱鞠内湖。東京から4時間というのは、けっして近いとは言えないものの、自然だけがある圧倒的な環境に身を置く体験は人生観がきっと変わると思う。

普段、東京で過ごす筆者は、ずいぶんと甘い環境に生きているんだなと実感した。

指先が痛くなるほどの寒さ、水道管が凍らないようにする工夫、外で過ごすときのトラブルを想定した準備など、”暮らす””生きる”ことを意識したライフスタイルが朱鞠内湖にはあった。対応してくれたガイド、スタッフのみなさんたちの穏やかながらも芯の強い目が印象的だった。

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写真左から、ガイドをしてくれた辻さん、カメラマンの数井さん、シュマリナイ湖ワールドセンターの松尾さん、ワールドセンター理事長の中野さん、幌加内町観光協会の古屋さん、ワールドセンターの黒田さん。

今シーズンは雪の季節はそろそろ終わってしまうものの、次のウィンターシーズンはもっとさまざまツアーもでてくる見通しだとか。夏は夏で、絶景の湖畔でキャンプもでき、釣りやカヤックなどの遊びもできる朱鞠内湖。知っておいて損はないアウトドアフィールドだ。

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フカフカの雪といえば、これですよね。雪ダイブももちろんやりました!

幌加内町や朱鞠内湖の情報はこちらをチェック

幌加内町観光協会
NPO法人 シュマリナイ湖ワールドセンター

text:george

【PROFILE/george】

茨城県東海村出身の32歳。インテリア雑誌、週刊誌、書籍、ムックの編集を経て、現在Webディレクター。4年前の朝霧ジャムに行って以来、アウトドアにハマる。テントはMSRのエリクサー3、タープはZEROGRAM。車を持っていないので、キャンプに行くときは知人の車に相乗りが常。なので、基本の装備は「軽くコンパクトに、友人の負担にならないこと」が信条


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