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小林市の絶景を徹底解説!山・湖・滝・川の最適アウトドアスポット集

小林市の”水の街”の魅力に迫った前回の記事はこちら>>

前回の記事で小林市はポテンシャルがハンパないと書いたが、アウトドアフィールドとしてもさまざま可能性を秘めている。その一端を、今回は紹介しよう。

半日登山もオススメ 自然豊かな宮崎県小林市

小林市は宮崎県の南西部にあり、韓国岳(標高1,700m)、夷守岳(標高1,344m)、高千穂峰(標高1,574m)など、霧島連山に囲まれている山あいの街。トレッキングや登山もできる。標高がそこまで高くないので、半日もあれば十分に登って下りてこられる。ビギナーにもぴったりな山々がある。

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また前回の記事でも触れたが、霧島連山からの湧水が豊富で名水の街としても知られている。湖や川も多く、水のフィールドも市内に散在しているのだ。

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小林市の須木地区にある小野湖。ダム湖だ

大地の公園=ジオパーク! 小林市にはジオサイトがたくさん

ジオパークとは「大地(Geo)」と「公園(Park)」を組み合わせたことばで、「大地の公園」を意味する。貴重な地形や地質に触れ、学ぶことのできる、自然公園のことだ。そのジオパークの見どころとなる場所をジオサイトと指定して、保護されている。

小林市は霧島連峰に囲まれているといったが、この霧島周辺の鹿児島県霧島市、鹿児島県曽於市、宮崎県都城市、宮崎県高原町、宮崎県えびの市の5市1町で霧島ジオパーク推進連絡協議会を設置し、さまざまな活動をしている。小林市には大幡山、大幡池、夷守岳、丸岡山、三之宮峡、生駒高原、陰陽石、ままこ滝などの数多くのジオサイトが存在。

ジオサイトを続々紹介!

火砕流の荒々しさが垣間見える「須木の滝(ままこ滝)」

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ダム湖の小野湖に流れ落ちる須木の滝は、通称”ままこ滝”と呼ばれて、地元で親しまれている。この滝は、加久藤カルデラから噴出した火砕流堆積物がけずられてできた滝だ。滝が流れる岩肌にはいくつもの複雑な割れ目が見えるが、これは火砕流が冷え固まるときにできたもの。

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ままこ滝は、小林市須木地区にあるレジャー施設「すきむらんど」の大吊り橋から眺めるのがオススメだ。滝の全景とともに、特異な地形を一望できるからだ。

湖でボート競技や滝の目の前でSUPヨガ

ままこ滝がある小野湖ではウォーターアクティビティが少しずつ整備されつつある。

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小林市役所地方創生課の柚木脇さんは次のように話す。

「小野湖は1,000mの直線が取れます。これはボート競技の大会を実施するため必須条件。いまは湖の一部の護岸整備を行いました。2018年度までに、きれいに整備してボート競技をするアスリートが集まるようにしたいです」

2017年3月には、一部整備完了を記念したボート競技の大会を実施。小野湖が水上スポーツの拠点として発展していくという。

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写真提供:小林市

それだけでなく、小野湖でSUPやSUPヨガのようなウォーターアクティビティをする人も出てきている。いまはまだ小林市内にアウトドアガイドがいないので、宮崎市の業者がときおりイベントでSUPヨガをしているとか。迫力あるままこ滝の前でヨガをするのはさぞ気持ちいいだろう。

高原に奇石……ジオサイトはまだまだある!

季節ごとに一面の花畑が広がる生駒高原

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訪れた時期が春に向けて整備中だったので、写真に”花”がなくてすみません。

生駒高原は霧島の北東側の麓にある高原で、韓国岳の溶岩流の上に広がっている。韓国岳や夷守岳、甑岳などの霧島連山や、小林市の盆地などを見渡すことができるスポットだ。春はアイスランドポピー、秋にはコスモスが高原一帯に広がり、多くの人でにぎわう人気のスポットだ。

さすがに、これでは良さが伝わらないと思うので、小林市から写真をお借りした。ジャジャン!

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アイスランドポピーが一面に咲き誇る様子。開花時期は4月中旬から5月下旬ごろ。写真提供:小林市

ちなみに、花が咲いていないオフシーズンのときは入場無料。広大な高原をひとりじめできるので、花がない時期も個人的にはオススメだ。

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子連れで自然の中をのんびり散策するのも楽しそう。

小林の奇跡! いや奇石! 陰陽石

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陰陽石は、火砕流の堆積物が水の流れによってけずられた奇岩だ。高さ17.5mの男石(陽石)と、周囲5.5mの女石(陰石)の2つの奇石の組み合わせで、セットで夫婦岩とも呼ばれている。陰と陽を表す珍しい神の石として、昔から子孫繁栄・子宝にご利益があるパワースポットとして崇められてきた。ちなみに、昇天する龍が美女に恋をして岩になったという伝説も残っているとか。

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静かな渓流のなかにそびえ立つ陰陽石は、自然が産み出した奇石の造形美だ。独特な雰囲気を醸し出している。うーん、奥が深いぞ、小林市!

さて、お次はジオパークを離れ、自然を体感できる小林スポットを紹介しよう。

え!? 川がプールに!?

これぞホントの流れるプール! すき河川プールで水遊び

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こちらは冬場はなんの変哲もない、至って普通の川。でもこれが夏になると一変! なんと流れをせき止めて、流れる川をそのまま利用した河川プールとなるのだ!

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夏の河川プール。最高の水遊びスポットだ。 写真提供:小林市

こういったことができるのも、水がきれいだから。本庄川の清流をダイレクトに感じながら、水遊びなんて最高だ。水深が浅いので子どもでも安心。大喜び間違い無しの名水スポットだ。

透き通る水の素晴らしさを自然の開放感を味わえる、究極のアウトドアスポットといっても過言ではないのではないか。ちなみにここは宮崎県初、整備された河川プールだという。

さまざまなソト遊びスポットがあるのはわかったけど、cazualユーザーとしてはキャンプができるかも気になるはず。

四つ星 ひなもりオートキャンプ場は高規格!

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ひなもりオートキャンプ場はひなもり県民ふれあいの森に併設されているキャンプ場だ。ふれあいの森は、森林学修展示館、芝生の集合広場、森林体育館、テニスコート、木製遊具、遊歩道(クロスカントリーコース)、自然観察道などが整備されている自然レジャー施設。オートキャンプ場では、マウンテンバイクのレンタルもあり、公園内の森林散策も楽しめる。

ひなもりオートキャンプ場は日本オートキャンプ協会から四つ星認定を受けている高規格のキャンプ場だ。

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キャンプ場中央のフリーサイトは20張り分

フリーサイトや電源付きの個別サイト、キャビン、キャンピングカーのサイトなどもある。

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トレーラーハウスでも宿泊できる

個別サイトは59区画もある。

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炊事棟も場内に複数あり、非常に使い勝手がよさそうだ。

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ほかにも水洗のトイレ、シャワー、コインランドリー、BBQ台、自動販売機もあり、至れり尽くせりの設備だ。もうちょっと自然を感じながら自由にキャンプしたいという人には物足りないかもしれないが、小さなお子さんがいるようなファミリーキャンプにはぴったり。

登山イベントやはじめてのキャンプ講座、山菜採りなどイベントも定期的にやっているので、小林市の自然を体感するにはうってつけの場所と言える。

たくさんのフィールドをどう遊ぶ?

アウトドアフィールドはたくさん 小林市をどう遊ぶかはあなた次第!

どうです? 山あり、川あり、湖あり、ソト遊び三昧が楽しめるアウトドアフィールドが小林市にはたくさんあるのがわかったと思う。しかも、市の中心部から、どこも30分程度で行けるところばかり。

小林市の現状でいうと、フィールドはあるものの、ネイチャーガイドをなりわいとしている人材がいないため、まだまだアウトドア熱はそれほど盛り上がってはいない。そういう意味では未開拓でもったいないと感じた。でも、その状況は裏を返すと、これから大きく化ける可能性があるということ。ネイチャーガイドをやりたいとか、フィールドを生かした事業をしたいとか、アウトドア好きで移住を検討している人がいたら、ちょうどいい街だと思う。

そういう意味で、小林市はやっぱりポテンシャルが高いのだ。


前回は水の街、今回はアウトドアフィールドとしての小林市の魅力に迫ったが、次回は食に迫る。農業、畜産、酪農など、これまた国内トップレベルなのだ。

【続く】

【宮崎県小林市の取材レポートはこちら】
【宮崎県小林市】二度見動画で話題!”水の街”で鯉とチョウザメを食べてみた/vol.1
【宮崎県小林市】山、湖、滝、川 アウトドアフィールドがありすぎる件/vol.2
【宮崎県小林市】宮崎牛に地鶏、野菜に果物……食材が豊かで安い/vol.3

【小林市に興味をもったらチェック】
宮崎県小林市の移住情報はこちら
小林市PRプロジェクト「てなんど小林プロジェクト」の情報はこちら

text:george

【PROFILE/george】

茨城県東海村出身の32歳。インテリア雑誌、週刊誌、書籍、ムックの編集を経て、現在Webディレクター。4年前の朝霧ジャムに行って以来、アウトドアにハマる。テントはMSRのエリクサー3、タープはZEROGRAM。車を持っていないので、キャンプに行くときは知人の車に相乗りが常。なので、基本の装備は「軽くコンパクトに、友人の負担にならないこと」が信条


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