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福井県大野市移住連載1/お坊さんと結婚してお寺暮らしがスタート vol.2

いただきものは旬の食材がどっさり

由緒ある土地で、コミュニティの中心ともなるお寺に飛び込むことになったアイさん。濃い近所付き合いは戸惑いもあるが、よいことも多いという。

「旬の食材がたくさんいただけるのはありがたいです。野菜だけじゃなくて、山菜とかももらいます。野生のなめこなんて、大野に来て初めて見ました。みなさん持ってきてくださるんです。自分では採りにいけないので本当にありがたいですね」

東京で暮らしているときから食に関心が高かったが、大野市に移住してから、食生活はどのように変化したのだろうか。

「白いご飯をしっかり食べるようになりました。お米もたくさんもらうので、お米を買わなくなったので、食費はかなり助かっています。それと食生活は野菜が中心になりましたね」

新鮮な地場の食材が手に入るのは喜びだが、お寺ゆえの苦労も教えてくれた。

「野菜が一気にくるところですかね。大根が一気に50本、白菜が30束とか。お寺ということもあってたくさんくださるのですが、どこに置こうって、ちょっと悩む(笑)。泥付きのまま来るので、それを処理するのも一日がかりで。大根は半分以上は干して漬物にするのが毎年の恒例になっています。ここらへんはみんな干します。

保存食の作り方は大野に来てから、近所の方たちにいろいろ教えてもらいました。とはいっても、1から全部というわけではないんですけど、大根の葉っぱをわらで結んで干す方法とか。でも何日間干すとか、そのあとどうやって漬物にするかとかは自分で調べました。なんとか消費しようっていう(笑)」

東京の暮らしと違うポイントはどこ?

ふだんの生活で東京の暮らしと大野の暮らしで勝手が違うと感じることはどういうときだろうか。

「こっちはなんにせよ車移動ということですかね。私、車の免許を持っていなくてこっちでとったんです。なにかと勝手が違くて大変でした。東京だと歩けば地下鉄があって、コンビニもあるじゃないですか。でもこっちだとコンビニもそうそうないし、歩いても歩いても田んぼ(笑)。結婚初期のころはよくケンカをしていて、私、家を飛び出したんですよ。東京だとちょっと店とか入れますけど、こっちはそういうのがなくて歩いても歩いても山が見えて田んぼが見えて、結局30分で家に帰りました」

アイさんは2016年にお子さんを出産。初めての育児に奮闘中だ。学校や病院など、子育て中のママという立場から見た、大野市の生活インフラの整備状況について印象を聞いた。

「子どもが産まれて1年経っていないので、学校についてはまだあまり深く考えたことはないですね。病院については、出産できる病院が大野市内にないのは、『あぁ、残念……』と思いました。ここのママは出産はみんな福井市に行ってするみたいです。私も陣痛が来てから行きました。車だといちばん近い病院でも45分かかります。町の人はみんなそうしていると聞いて、強いなって思いました。でもやっぱり1軒くらいあったら助かると思います」

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