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【キャンプ用ポータブル電源】実際に活用した筆者が選ぶおすすめ5選!年中使える便利アイテムの紹介

ポータブル電源があればアウトドアがより楽しくなる!

ここ最近、電源がないフリーサイトを利用する人たちの間で、ポータブル電源を使ったキャンプを楽しむ人が増えている。この製品は、リチウムイオン電池を搭載した蓄電池で、持ち歩き可能なモバイルタイプと比べて容量が大きく、なおかつポート(差込口)が多いため幅広い製品に使える。

今回は、その中でも米国Amazonで5つ星中4.5以上の実績をほこるポータブル電源メーカー「Jackery(ジャクリ)」の製品を使い、キャンプでどう使えるか紹介する。

レビューするのは人気の「ポータブル電源700」

Jackeryは、2012年にアメリカのシリコンバレーで産声をあげたスタートアップ企業。2015年にはポータブル電源や充電可能なソーラーパネルを開発し、今年に入って日本に正式上陸した。

同ブランドの製品の中で比較的新しい製品「ポータブル電源700」(以下、Jackery  700)は、194,400mAh/700Whの圧倒的に大きい容量をもつマンモス級の製品。定格出力500Wで消費電力が高い家電も使えるのも頼もしい。

出力ポートはDC2口、シガーソケット1口、USB-A3口、AC2口の全8口があり、消費電力が少ないものであれば複数使いも可能。長時間の使用や消費電力が大きいものはインバーターが稼働し、製品が熱くなるのを防いでくれる。多少の音はするが、キャンプ中なら風の音や音楽にかき消されてあまり気にならなかった。

実証! Jackeryでこんなことができちゃう

では、キャンプではどんな方法で活用できるのか、ここでは5つを紹介する。

(1)スマホからパソコンまでひと通りのガジェット充電

屋外で電源を確保できる場所は少なく、スマホの電池が切れそうな場合は個々で持ってくるモバイルバッテリーに頼るのが定例。そんなときに、ポータブル電源があれば安心。

前述したように非常に高い容量を持っているJackery 700であれば、スマホなら56〜60回、パソコンなら12〜15回のフル充電が可能。同時充電もできるので、ファミリーやグループで使うにはうってつけ。ちなみにiPhoneで充電を試したところ、1分で1メモリ充電できた。20%から始めたら、約1時間20分後にはフル充電できる。

(2)炊飯器(500Wまで)でおいしい白米が炊ける

Jackery 700は、AC電源を使用するときは定格出力500W(瞬間最大1000W)まで対応が可能。「具体的にどんなものが使えるの?」というと、たとえば3合炊きレベルのコンパクトな炊飯器。

今回使用したのは消費電力280Wだったので、さっそくキャンプで炊いてみた。みずみずしいふっくらとした仕上がりで、家で食べる白米を外でも食べられる感動を覚えた。これを2回やっても問題なく使えたので、白米好きにはたまらない。

ただし、5合以上の大きいものや多機能のものは消費電力が1000Wを超えるものが多いため、事前に仕様を確認しよう。また、IH調理器やホットプレートも消費電力が高いので注意したい。

(3)電動ミルで本格コーヒーを外で味わう

冷えた外で温かいコーヒーを飲むのは至高のひと時。最近は人力で挽くコンパクトなコーヒーミルが続々と登場するが、浅煎りのものは豆が堅く、挽くことが意外と難しい。そんなときに、電動ミルを使えば一瞬!

持ち運びを考えると、小型のプロペラタイプがおすすめ。今回使用したものは消費電力が150Wで問題なし。5分くらいかけてガリガリ手で挽いて挽くより、10秒で一気に仕上げたほうが効率が高い。

(4)扇風機やサーキュレーターもOK

夏場のキャンプは、日差しが強いうえに風も涼しくないため、過ごしにくい印象があるだろう。そこでポータブル電源を活用。家にある扇風機やサーキュレーターを持ち運べば、外でも快適空間に様変わり!

持ち運びを考慮して、サーキュレーターがおすすめ。左右だけでなく上下にも旋回してくれるので、空間全体を涼しくしてくれる。長時間使うとバッテリーが消耗してしまうため、日中の暑い時間だけに使用してみてはいかがだろうか。

(5)電気毛布やホットカーペットも使える

「冬キャンプ」や「雪中キャンプ」という名前が浸透して、これからのシーズンでもキャンプをする人が増えている。ただ、これらは石油ストーブや薪ストーブを使い専用道具を駆使したスタイルが多いため、初心者だと少しハードルが高いように感じられる。しかし、ポータブル電源を使えば実は簡単に楽しめる。

使うのは、家でも使う人が多い電気毛布やホットカーペット。これを敷けば底が暖かくなり靴を脱いでラクチンに過ごせる。利用時には底にピクニックマットなどを敷き、上にホットカーペットなどを敷いてさらにラグなどを敷くとよし。

じかに地面にホットカーペットを敷くと製品がキズつき壊れる危険があるのと、ラグなどを上に敷かないと低温火傷をする恐れがある。また、長時間使用するのも危ないため、時間が区切ったほうがいい。

長期保存しても電力はほぼ減らないのもすごい

電気を使う製品の難点として、長期保存すると放電が発生し、いつの間にか電池が切れて使えない! というケース。災害などいざ使いたいときに使用できないのでは話にならない。

Jackery 700を含むJackeryの全ポータブル電源は、BMS+MCU制御機能という安全機能を搭載し、過充電や過放電、温度保護など電池の消耗を抑えてくれる。メーカー担当者に聞いたところ、すべてのボタンを閉めて80%前後の残量で保管したところ、3か月経っても1%も電量が減っていなかったとのこと。停電が起きても、これなら安心して使える。

気になる重量や使用感はどうか

大容量、高出力で過放電などがないなど、理想をほぼ網羅しているJackery 700だが、サイズは少々大きく、重量も軽いとは言えない。

サイズは約幅30×奥行き19.3×高さ19.2cmで、他のポータブル電源と比べると1.5倍ほどの大きさになり、発電機と比べたらコンパクトだが他の電源を持っている人には少々大きいと感じるかもしれない。また重量も5kgを超え、軽いとは言えないのは現状だろう。

1泊2日で、スマホの充電1回、ホットカーペットの使用時間約3時間、炊飯器の使用2回、そのほか実験でサーキュレーターと電動ミルを少々使ったところ、2日目に炊飯器を使い終わったところでちょうどメーターは0になった。ホットカーペットと炊飯器がかなり消費電力が高いため、これを抑えれば2日間は丸々使えると考えると優秀だろう。

ポータブル電源で快適キャンプを楽しもう!

「キャンプは不便の中で楽しむもの」と玄人キャンパーはよく話すが、外での生活に慣れていない初心者キャンパーにはその領域にまでいけない人も多いはず。そんなときに、Jackeryのポータブル電源があれば家で使うアイテムが使えるので、少しでも外での生活が楽しくなることだろう。Jackeryのポータブル電源を使って、楽しいキャンプを満喫してもらいたい。

■Jackery「ポータブル電源700」の製品情報

価格:79,800円(税込)
サイズ(約):幅30×奥行き19.3×高さ19.2cm
重量:6.3kg
電力容量:194400mAh/700Wh
定格出力:500W(最大出力1000W)
出力ポート:DC2口、シガーソケット1口、USB-A3口、AC2口
商品の詳細はこちら

Jackery公式サイト https://www.jackery.jp

撮影・文/小川迪裕(オガワミチヒロ)

【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】

フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。


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