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高知県大豊町移住ライフ・宿泊施設<みどりの時計台>運営/野田さん夫妻4

移住者の野田さん夫妻は廃校になっていた小学校を借り受けて、宿泊施設<みどりの時計台>として開業。

妻・由美子さんは校長先生、夫・正樹さんは用務員さんという、小学校ならではの肩書きを使って運営している。

いま野田さんは<みどりの時計台>運営のほかに、移住者支援とこの町を活気づけようという活動もNPOとしてやっている。

「これだけの建物を借りるとなると、ただ住むだけじゃなく、公共性のあるなにかをはじめなきゃって、思って。

私たちがここにきたころから、移住促進っていう言葉がよく使かわれるようになって」

「高知の大川町、大豊町、土佐町、本山町っていう「嶺北」地区に移住者が集まって来てるよって話で、じゃあ「嶺北」地区でつながろうって話に。

それから県としても、移住に力を入れるようになったんです」

小学校だったころ、かつては給食が作られていただろうカマドが、調理室にいまでも残されている。

移住者が簡単に仕事を見つけられるんですか?

「都会暮らしのように定期的に毎月定額が入るっていうのではなければ、仕事はあります。

田舎暮らしがしたいけど毎月定額の仕事も求めて来る人には、こういう町は向かなくて、もっと都会の田舎がいい。

この町は仕事がない一方で、たとえば柚子とか、ゼンマイとか、お茶とか、特産品があって、それを収穫するときには人手が必要なのに、人手が足りてない。ある期間だけは忙しいっていう慢性的な人材不足なんです。

こういう何にもないところには、いろんな仕事を組み合わせて、1年を通せば何らかの仕事があるって生活しかできない。短期のアルバイトでやっていければいいっていう方が、こういう田舎の暮らしには合うと思う。

春は山菜採り、夏はトマト農家さんとかで収穫もたくさんあって、秋は柚子っていうのが固定的にあるので、パイプができれば、収穫期間は仕事がある」

(画像提供:野田さん夫妻)

「どことなりで働けるっていうのはある。それを安定と考えるか、不安定と考えるのか。

私らやってゴールデンウイークと、7月8月9月しかお客は来ないし、1月2月はほとんどないわけですよ。でもそれはこの業界では当たり前だし、夏に稼いでおいて、あとはゆっくりする期間と考えて、私たちの1年のサイクルっていうのがある。だから不安っていうのはない。

都会の暮らしとは価値観というか、考え方が全然違う。

最近移住して来る人は、自給自足の生活をしたいっていう人が多くて。お金はあまり使わない自然の暮らしを求めて来る人が多いですね」

移住したいと思って、住むとこはすぐに見つけられるものですか?

「NPOの活動では、そういうつなぎ役もしてる。

大豊町の場合は急激に人口が減少しているので空き家はあるんですけど、家主が貸すか貸さないかっていう問題があって。

空き家を年に何回か掃除してっていう維持の方が大変で、管理ができないから貸すっていうのが年々増えて来ている。

私らがここに来た当初は、そんな空き家情報もないし、誰に聞いても、『空き家はあるけど、貸さん』みたいな話やったけど、変わって来てますよね」

「家主さんから貸してもいいよっていう話をいくつかもらっていて、いまはストックがある。NPOの活動ではそれを案内したり、新たに空き家を開拓したりとか。

ただ、大家さんは直してまで人に貸そうっていう認識はない。住むなら家賃は安いけど、そのかわり直すのは自分っていうスタイルになりますね」

 

野田さん夫妻の大豊町移住ライフは、次回へいよいよ最終話!

 

野田さんご夫妻の運営する「学校に泊まろう! みどりの時計台」の情報は、こちらからどうぞ!

http://midorinotokeidai.com


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