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廃館を改装したオシャレな店舗、移住者スタッフも多い「キャピタル(KAPITAL)」/その2

日本を代表するデニムの街、岡山県倉敷市児島。その児島で廃館になっていた旧図書館と旧公民館を改装し、製造工場とショップにして再活用しているキャピタル。

その建物の外観は印象的な赤土色だけど、塗り替えたわけでもなくもともとの色。

赤土の色を日本の古語で表現すると<赭(そほ)>というらしい。

一方で<SOHO>とアルファベットで綴れば、ニューヨーク・ソーホー地区を連想させ、とても都会的な印象を受ける。

<赭>と<SOHO>はキャピタルの、クリエーションのルーツである温故知新の精神を象徴しているという。

全国に17店舗を構えるアパレルブランド・キャピタル。その店舗の中で、独特なスタイルを持つのが、このキャピタル瀬戸内児島赭店。

この児島地区へは、デニム目当ての観光客が多いですか?

「デニム工場もたくさんありますから、同業の方ももちろん多いですし、外国からの方も増えてる。来た人の中には、ここをキャピタルの本店と勘違いしている人も中にはいますね」

キャピタル瀬戸内児島赭店から歩いて2〜3分のところにあるキャピタル本店

 

「キャピタルにはショップごとに、それぞれ柄が違う牛乳瓶の蓋みたいなショップカードがあるんですけど、そのショップカードを13種類集めるとプレゼントがもらえるんです。

ミルクキャップトラベルって感じで、全国のお店にまわってもらうのも、楽しみのひとつにしていただいていて」

ミルクキャップのようなキャピタルのショップカード

「17店舗のうち、2店舗だけショップカードのないお店もあって(笑)。商品を買わなくても、言っていただければ、ショップカードを渡しているので、旅をしながら集めてる方も多いんですよ」

館内を歩けば、いたるところに旧公民館の跡が伺える

児島にあるくらいだから、キャピタルはデニムの縫製工場としてスタートだったんですか?

「はい、そうなんです。

いまではファクトリーブランドとして、自社で企画、パターン、生産、加工、直営のお店で販売もやってるいうのは珍しいとは思いますけど。

規模も大きくなってきていて、レディースもメンズ、シーズンのアイテム、デニム以外もたくさんありますし、全部オリジナルです」

工作室を改装したギャラリー

ここのショップディスプレイとかは一部、図書館・公民館のまんま残ってるんですね。

「本棚とか、使えるものはそのまま使ったり、当時の落書きを利用させてもらったりしてます。

ギャラリーの入り口には当時の『工作室』という札をそのまんま使わせていただいてますし。

『懐かしい』って言う地元の方もいらっしゃいますし、『前にここで発表会やったわ』っていう方とかいらっしゃいます。まぁ、たくさんの人が集う場所というか、昔からずっと使われてた場所なんですね」

ギャラリーに展示されていたバッグは店舗で購入することもできる

ギャラリーでは、固定した展示ですか?

「いいえ。いまのファッションの流れ的には90年代がフューチャーされているので、バックトゥーナインティーズってかたちで、キャピタルの工場で使っていた生のデニムを単純にひっくり返す昔の道具とか、90年代に使っていたものを展示したり。昔のデニムの反物は150m、100m、50m巻っていうのがあるんですけど、それを担げるかっていうパワーチャレンジとか。

これまでだと、写真展だったりとか、普通にイラストの展示だったりとか、短いスパンで変えてます」

ギャラリーに展示されていた職人が手作りしたデニムを裏返す昔のアナログな機器

ギャラリーだけでなくミュージアムも併設してるキャピタル瀬戸内児島赭店の話は、次回へと続く

 

「キャピタル瀬戸内児島赭店」の情報は、こちらからどうぞ!

岡山県倉敷市児島小川町3672-10

TEL 086-486-2339

営業時間 11:00〜20:00

http://kapital.jp/shop/detail/13.html


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