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その善意が魚を絶滅に導く?衝撃のドキュメンタリー映画「ARTIFISHAL」

善意の行動こそが破滅に向かっているという矛盾

自然にとって良かれと思ってしている行動が、実は自然崩壊への引き金を引いていると分かったとき、我々人類はどのような選択をしていけば良いのだろうか?

人気アウトドアブランドの「patagonia」創業者である、イヴォン・シュイナードがプロデュースした映画「ARTIFISHAL(アーティフィッシャル)」は、知られざる自然の実態を明らかにし、我々が向き合うべき問題について語りかけるノンフィクションだ。

野生の魚と川を守ることをテーマにしたドキュメント映画である本作は、人間が野生のサーモンを絶滅から救うために行なっている人工孵化や養殖などの行為が、結果的に野生のサーモンを減らし自然淘汰を逆転させていることや、川を汚染する原因となっていることを暴いた。

さらに、その運営に桁外れの公的資金が注ぎ込まれているという実態を明らかにしている。

その一方で、孵化場が閉鎖された後に野生の魚が戻ってきたという実例も報告しており、野生種には驚くべき回復力が備わっているという希望も作品の中で謳っている。本作は、パタゴニア福岡店を皮切りに2019年9月8日(日)から全国各地のパタゴニアストアで上映予定。

上映後には、日本における野生のサケの保護や食事情などについて、参加者と専門家のディスカッションも行う予定だ。

また、上映会ごとに各地域の川や海の生態系を保全している団体への寄付も募っており、自然を愛する方なら足を運んで損はないだろう。

物語の舞台は国外だが、今も日本全国の川ではサケやイワナといった魚の大量放流が毎年行われており、本来あるべき豊かな自然を脅かしている。

アウトドアを愛し、環境問題やその取り組みについて関心のある人ならば、「ARTIFISHAL(アーティフィッシャル)」を絶対に見逃さないでほしい。

上映会会場

9/8(日):パタゴニア 福岡(テーマ:エコシステムにおけるダム、寄付先:豊かな球麿川をとりもどす会)

9/9(月):パタゴニア 東京・ゲートシティ大崎(テーマ:釣りから考える日本の魚と川、寄付先:流域の自然を考えるネットワーク)

9/10(火):パタゴニア 名古屋(テーマ:釣りから考える日本の魚と川、寄付先:長良川市民学習会)

9/11(水):パタゴニア 広島(テーマ:アウトドア(釣り)を楽しむための自然、寄付先:NPO法人三段峡-太田川流域研究会)

9/12(木):パタゴニア 仙台(テーマ:持続可能な漁業、寄付先:Chefs for the Blue)

9/14(土):パタゴニア 白馬/アウトレット(テーマ:エコシステムにおける流域、寄付先:渓流保護ネットワーク・砂防ダムを考える)

9/17(火):パタゴニア 京都(テーマ:責任ある食の選択、寄付先:海の生き物を守る会)

9/18(水):パタゴニア 札幌(テーマ:日本の野生のサケ、寄付先:流域の自然を考えるネットワーク)

9/19(木):パタゴニア 鎌倉(テーマ:責任ある食の選択、寄付先:Chefs for the Blue) など

※詳細については公式ウェブサイト(www.patagonia.jp)をご覧ください。

 

文/中山 圭
【Profile / 中山 圭】
東京都立川市出身。広告代理店、出版社2社での広告営業を経て2019年に独立。趣味はルアー釣り、カメラ、音楽(ベース)。学生時代に始めたバス釣りで、2年もの間釣れなかったことから、ルアー釣りにのめり込むことに。ここ数年はバラした70cm以上のGTを追い求めて、南の島遠征を繰り返している。将来の夢は風景写真で入賞を果たすこと。モットーは、“釣果と景色は足で稼ぐべし”。


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