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冬キャンプのコツをチェック!
これから冬キャンプをはじめてみたいという方にとってまず必要なのは、冬キャンプを楽しむ方法を知ることではないでしょうか。
どうすればテントで快適に過ごせるのか、そのコツを知っておくだけで、冬キャンプのハードルはグンと下がります。
ここでは、冬キャンプビギナーに向けて、準備すべきグッズや、テントの張り方のコツ、注意事項などをご紹介したいと思います。
冬の雪中キャンプに持っていきたいグッズたち
ゲレンデに隣接したキャンプ場では、キャンプのついでにスキーやスノーボードを楽しんだり、白銀の雪景色の中ゆったり過ごせるとして、雪中キャンプが人気となっています。
そんな雪中キャンプに持っていくと便利なグッズを紹介します。
・ソリ
荷物を運ぶのに重宝します。駐車場からキャンプ場まで意外と距離があるときは、雪がなければワゴンやキャリーカートが使えるのですが、雪が積もっているときには、タイヤが固まって使えなくなることも。
そんな不便さを解消してくれるのがソリです。子どもたちのソリ遊びにも使えて、まさに一石二鳥の存在です。
・スコップ
雪中のテント設営の必需品といえばスコップ。
キャンプ用品としてよく売られているのは、折りたたみ式のスコップですが、雪中では、ホームセンターなどで売られているアルミ製のシャベルが活躍します。
強度があるので固くなった雪も掘れますし、雪の降る地域ではふだん使いもできるため、ひとつ持っておくと安心です。
・ホットカーペット
AC電源付きのテントサイトにぜひ持っていきたいのがホットカーペット。下からの冷気をシャットアウトし、ほっこり温めてくれます。
コンパクトに畳めて、かさばらないのもうれしいところ。
・カイロ
テント内にいないときでも体を温めてくれるカイロは、とても役立ちます。
体に貼るものや、つまさき専用、ポケットに入れるタイプなど、用途に合わせて効果的に使いましょう。
繰り返し使えるタイプはゴミにもならないのでおすすめです。
・ストーブ
なんと言っても、ストーブほど温めてくれる暖房器具はありません。薪ストーブ、石油ストーブ、カセットガスヒーターなど、さまざまなタイプがあります。
最近では、石油ストーブ独特の臭いがカットされているものもありますし、やかんに水を入れて乗せれば、お湯を沸かすのと同時に加湿することもできます。
またコンパクトで持ち運びしやすいカセットガスヒーターなら、テント内だけでなく、外でくつろいでいるときにも大活躍することでしょう。
ストーブを使う際は、一酸化炭素チェッカーも必ず用意してください。
・飲料水とクーラーボックス
真冬は水道管が凍結するおそれがあることから、場所によっては水道の使用を禁止しているキャンプ場もあります。
そんなときは、自分たちで飲料水を持参する必要があります。
クーラーボックスに多めのミネラルウォーターを入れて、飲料用だけでなく料理用や生活用水として使えるようにしておきましょう。
雪中でのテントの張り方のコツ
雪中キャンプでもっともマスターしたいのがテントの張り方です。事前に必要なグッズを準備し、現地で困らないようにしておきましょう。
・準備するもの
夏のテント設営と違い、雪中では通常よりも長めの40~50cmのペグや、幅が広い雪、砂用のペグとスコップが必需品です。
雪が積もっているキャンプサイトでは、通常のペグではスポッと抜けてしまい固定しづらいのですが、雪用のペグであれば、雪にも固定しやすいので必須と言えます。
また、十字型で雪の重さを利用して固定するクロスペグも販売されています。
スコップやシャベルは、積もった雪をかき出す用です。必ず持っていきましょう。
・雪中でのテントの張り方
①積もった雪をスコップでかき出し、足で踏み固めて地面を平らにし、テントサイト(テントを張るスペース)を作る。
②テントを設営し、雪用のペグでしっかりと固定する。
③テントに防水スプレーをかける。雪がテントの上に積もってしまうと倒壊の恐れもあるので、雪離れをよくするために防水加工を施しておきましょう。
④保温性を高めるため、テントのスカート部分と雪面の隙間を雪で埋める。
⑤翌日、ペグを抜くときには凍結しているようであれば、お湯をかけて雪を溶かし、ペグを引き抜く。
雪中のテントサイト作りはなかなか重労働ですが、慣れると体も温まり、楽しく感じてくるでしょう。
冬キャンプにオススメテント3選
雪が積もりにくいワンポールテント ogawa Pilz7(ピルツ)
とんがり屋根が特徴のワンポールテントは、雪が積もりにくい形状のため、倒壊するリスクが低いです。
また、ポールひとつで設営できるので、なにかと苦労が多い雪上でのテント設営でも比較的スムーズに設営できます。
結露しにくいコットンタイプ NORDISK(ノルディスク) Utgard 13.2 (ウトガルド)
コットン素材のテントもオススメです。コットン素材は通気性や吸湿性にすぐれていて、結露しにくいのが特徴です。
ナイロンやポリエステルなど化繊と違い、火の粉にも強いので、キャンプの時に焚き火を考えている場合も安心です。
薪ストーブ設置可能! Helsport(ヘルスポーツ)Varanger Dome(バランゲルドーム)
ノルウェーのブランド「Helsport「ヘルスポート」のテントは、薪ストーブを使うことを前提に作られているのが特徴。
煙突が通せるようになっていたり、吸気口もたくさん配置されています。
降雪の影響を受けない位置を考慮してきちんと作られているため、雪がたくさん降るようなシーンでも薪ストーブを使えます。
キャンプ道具は大型のトートバッグを駆使して整理整頓しよう
キャンプのストレージと言えば、ハードタイプのボックスやキャリーカートが人気ですが、雪中ではあまり機能的とは言えません。
そこで、持ち運びしやすく収納力のある大型トートバッグをおすすめします。
トートバッグの最大のメリットは肩にかけられること。ボックスタイプは重くて持ちにくいのですが、トートバッグはボックスタイプと同等の収納力がありながら、肩にかけて身軽に持ち運べます。
さらに、使わないときには畳めるので、収納に場所を取らないのも魅力です。
また、スプーンやフォークなどの小物類をメッシュケースに入れ、仕分けしておくことは大切です。
雪の中、ものを紛失するとなかなか見つけられないので、キャンプ道具は常に整理整頓するよう心がけましょう。
冬キャンプでは安全面に注意!
春~秋のキャンプと異なり、冬キャンプは特有の注意点があります。
たとえばストーブ。寒さをしのぐための装備ですが、テント内での使用は一酸化炭素中毒に気をつけなければなりません。
対策として、ベンチレーション(換気)用の開口部が多めについたテントを使ったり、出入り口を少し開けておいたりと、テント内に空気がこもらない工夫が必要です。
このほか一定の一酸化炭素量を感知したら、アラートで知らせてくれる一酸化炭素チェッカーも必ず準備してください。
また、事前の天候確認も大切です。
天気があやしくなるようであれば、中止や撤収など、早めに判断して動けるよう、事前の情報収集もしっかりとしておきましょう。
万全の対策をして、いざ冬キャンプへGO!
念入りに準備をし、注意点を守って臨めば、ひと味違ったアウトドアが楽しめる冬キャンプ。
はじめての方は経験者と同行するなどして、経験を積んでみてはいかがでしょうか。