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【ゆるキャン△ほか】キャンプ・アウトドアの知識を深めるのにオススメのマンガ5選

楽しく知識を身につけられるアウトドアマンガをご紹介

アウトドアがテーマの漫画には、実際にあるキャンプ用品が登場したり、フィールドで役立つノウハウを紹介している作品がたくさんあります。

それらはネットや雑誌から情報を得るのとはちがい、魅力的なキャラクターやストーリーを楽しみながら知識を吸収できるのが良いところです。

そしてこれからご紹介する5つの漫画は、数あるアウトドア系漫画のなかでもとくに人気の作品。

知識をまったく持っていない方でも存分に楽しめるはずです。

『ゆるキャン△』(作者:あfろ/芳文社)

あらすじ

世間的にはキャンプのオフシーズンである冬の日。ソロキャンプが好きな「志摩(しま)リン」は、とあるキャンプ場へ自転車で向かっていた。

その道中、公衆トイレの長椅子で昼寝中の少女を発見するも、大して気にもとめず目的のキャンプ場に到着する。

富士山を望む湖畔にテントを設営し、いつもどおり自由気ままなソロキャンプを謳歌する彼女。

すっかり日が暮れた頃。キャンプ場へ到着する直前に通りかかった公衆トイレへ向かうと、すでに誰もいなくなっていた。

……と思いきや、振り返った先には泣き腫らした顔でたたずむあの少女。

話を聞くと、1人でここまで来てみたものの帰れなくなってしまったらしい。家族に連絡する手段もなく、そのまま志摩のキャンプへ加わる流れに。

そして志摩との会話ですっかり元気を取り戻した少女「各務原(かがみはら)なでしこ」。彼女はそこで見た富士山に魅了され、キャンプの世界へと足を踏み入れることとなる。

注目ポイント

デフォルメされた可愛らしいキャラクターが登場するマンガですが、キャンプの描写はかなりリアル。

実際に存在するキャンプ場が舞台となっており、そのキャンプ場や周辺地域の特色が色濃く表現されているのも面白い部分です。

登場人物が使用しているキャンプ用品も、実際に販売されているものばかり。

キャンプ用品の知識が広がるとともに、自分が所有しているキャンプ用品が登場すると少しうれしい気持ちになれます。

【ゆるキャン△関連記事】ゆるキャン△登場キャラクターが愛用するキャンプ道具(ギア)まとめ

『ふたりソロキャンプ』(作者:出端祐大/講談社)

あらすじ

孤独を愛するベテランキャンパー「樹乃倉 厳(きのくら げん)」。車を持たず、電車とバスを乗り継いでフィールドへ向かうのが主義の男。

いつものようにお気に入りのキャンプ場へ到着すると、その日は自分ひとりの貸切状態。ほかのグループのお祭り騒ぎにイラだつ必要もない、理想のソロキャンプが始まる……はずだった。

夜にトイレから自分のテントへ戻ると、そこには謎の若い女性が。タイミングが悪かったために最悪の出会い方をしてしまったその相手は、「ふたり」のうちのもうひとり。

名前は「草野 雫(くさの しずく)」。まさにいま、自身初となるソロキャンプをしにここへ来たと言う。

少しおてんばなところがある彼女は、よりによって樹乃倉がもっとも苦手とするタイプ。

己の不器用さからどうしても冷たくあしらってしまう樹乃倉と、その態度に憤慨しながらも負けじとついてくる草野。

樹乃倉が独り占めするはずだった満天の星のもと、そんなこんなでいびつな師弟関係が結ばれた。

注目ポイント

最近のアウトドア系マンガとしてはめずらしく、主人公はワイルドな風貌の男性。ゆるキャンのような「ゆるふわ」な雰囲気があわないという方におすすめな漫画です。

樹乃倉はキャンプのベテランで、草野は料理に自信あり。お互いが異なる特技を持っており、それぞれのノウハウが具体的かつ細かく描写されています。

いつも眉間にシワを寄せている樹乃倉が、おいしい料理を食べてキャラが変わるシーンは必見です。

『山と食欲と私』(作者:信濃川日出雄/新潮社)

あらすじ

5年前はいわゆる山ガールだった「日々野 鮎美(ひびの あゆみ)」。いまではすっかり登山の魅力に取り憑かれ、1人で山を登る自称「単独登山女子」に。

オシャレな服を着て和気あいあいと山道を歩いていたあの頃とはちがい、身にまとっているのは本気の登山装備。登山におけるノウハウもしっかり心得ている。

そんな彼女のいちばんの楽しみ。それは自分が登った山で食事をすること。

体力自慢なわけではなく、それほど登山歴が長いわけでもない。しかし感性豊かで食欲旺盛な彼女は、たった1個のおにぎりが大きな感動を秘めていることを知っている。

そんな単独登山女子がおくる、感動あり、困難あり、食欲ありの登山ライフ。今日も彼女はどこかのオフィスで、週末の登山の計画を立てている。

注目ポイント

1話あたりのページ数が少なめで、手軽に読めるのがこのマンガの特徴の1つ。

ページ数が少ないとはいえ、登山のシーンと食事のシーンの両方がテンポよく描かれていて読みごたえがあります。

作中に登場する料理は簡単に作れるものが多く、マネしやすいのも良いところです。しかし、ただ簡単なだけでなく、「なるほど!」と思わせるひと工夫が取り入れられています。

登山でしか味わえない感動も多く描写されており、読むほどに山へ行きたくなってしまう作品です。

『山を渡る』(作者:空木哲生/KADOKAWA)

あらすじ

とある大学の新歓オリエンテーション最終日。新入生の「南部 真菜(なんぶ まな)」は山岳部部室の前に立っていた。理由はもちろん、山岳部のオリエンテーションに参加するため。

緊張とともに扉を開けると、そこにいるはずの部員たちがひとりもいない。あるのは乱雑に仕舞われた、おそらく登山に使用するのであろう道具の数々。

そこに少し遅れて入ってきたのが、南部と同じく新入生の「入間 聡子(いりま さとこ)」。掲示板に貼られていた山岳部のチラシが気になって来たとのこと。

まさにそのとき、大学の構内を全力疾走する3人の男女が、部室の扉を勢いよく開けて飛び込んだ。

これが新入生2人と山岳部の先輩たちとの出会い。この汗だくの先輩たちは、およそ7時間前に登頂した山から大急ぎで戻ってきたのだ。

そもそも運動が好きではないと言うその新入生2人を、山岳部はどうしても確保しなければならない。この機を逃すと山岳部の存続すら危うい状況なのだから……。

注目ポイント

自分の限界に挑戦しながら山を登りつづける先輩と、山岳部を訪れた動機が少々不純(?)な新入生との間に生じる温度差が、ユーモアたっぷりに描かれています。

後輩の歩調にあわせながら登山の楽しさを教える先輩と、そんな先輩の背中を見ながら山の魅力に気づいてゆく後輩。

それぞれが異なるポリシーを持ち、たとえ意見の食い違いはあっても、なんだかんだで楽しい日々。

そのような空気感が、まるで年配の人とイマドキの若者との関係性を見ているかのようで面白い作品です。

『放課後ていぼう日誌』(作者:小坂泰之/秋田書店)

あらすじ

高校への進学とともに港町へ引っ越してきた少女「鶴木 陽渚(つるぎ ひな)」。

手芸を得意とする彼女は潮風が香る道を歩きながら、これから始まる新しい生活への期待に胸を膨らませていた。

高校では手芸部へ入部し、素敵なスクールライフを満喫しよう、と。

そんななか通りかかった堤防で、フラフラと不審な動きをする人物が視界に入る。具合でも悪いのかと駆け寄ると、その「お姉さん」は歩き回りながら釣りをしていたらしい。

そしてなんと彼女は、鶴木がこれから入学する高校の先輩だと言うのだ。名前は「黒岩 悠希(くろいわ ゆうき)」。一見だらしなさそうに見える彼女だが、じつは妙に計算高い。

そんな黒岩の策にまんまとはまり、鶴木はその日、為すすべなく入部届に判を押すこととなる。「ていぼう部」という奇妙な部活への入部届に……。

注目ポイント

釣りに興味なし、生き物が苦手、運動神経もからっきし。そんな完全なる釣り初心者である主人公が、まったくのゼロから釣りの魅力に触れていく漫画です。

むずかしい専門用語などはほとんど出てこないので、釣りの経験がまったくない方でも十分に楽しめます。

そして潮の香りやカモメの鳴き声まで伝わってきそうな風景の描写がとても魅力的。第1話からタコ釣りというのも斬新です。

アニメなどの関連作品も要チェック!

今回取り上げた5つの漫画のなかには、すでにアニメ化された作品や、作中に登場した料理のレシピ本が存在する作品もあります。

漫画を読んで気に入ったら、関連作品もぜひチェックしてみてください。

きっと原作の漫画も、よりいっそう楽しめるようになります。

写真・文/斎藤純平

【Profile/斎藤純平】

キャンプ、バイクツーリング、スキューバダイビングを趣味とするアウトドアライター。加えてこれから狩猟を始めようかと画策中。何をするのにも基本的にすべて一人で、キャンプもツーリングも思い立ったら即出発。読み手にとって本当に役に立つ情報を発信します。


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