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日本アルプスを一人で縦断した写真家がとらえた自然の素顔

写真集で自然を愛でる楽しみ

自然写真というと、アラスカに魅せられた星野道夫さんが有名ですよね。写真家の感性で切り取られた雄大な自然は、自分の目で見るのとはまた違った景色を見せてくれます。

ちなみに僕が持っている写真集は、石川直樹さんのQomolangma チョモランマ。荘厳なエベレストとともに、チベットの街や暮らしも垣間見えて、好きな1冊です。きっとそういった好きな自然写真集を持っている方も多いでしょう。

単独行で撮影された髙﨑紗弥香『沈黙の海へ』

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今回、ご紹介するのは、1982年生まれの新鋭写真家・髙﨑紗弥香さんの『沈黙の海へ』。髙﨑さんが2014年に行なった日本海から太平洋へと縦断する単独行で撮影された写真が収録されています。

新潟・親不知から静岡・駿河湾へ  日本アルプスを一人で縦断

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新潟県の親不知を起点に、日本アルプスを越え、静岡県の駿河湾へ抜ける単独行だったそうです。43日間をかけて一人で歩くなかで写真に収められた風景は、日本の自然でありながら、まったく未知の場所に降り立ったかのような鮮烈な印象が残ります。279mm×406mmという大判サイズに仕上げられた写真集は、迫力があり、あたかもその場に行ったかのようなトリップ感も味わえるはず。

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森美術館館長・南條史生氏も新たな才能を賞賛

森美術館館長・南條史生氏も新鋭写真家・髙﨑さんに注目をしています。『沈黙の海へ』の帯に、下記のようなコメントを寄せています。

初夏、山に登ったら4ヶ月降りてこない。その間、山の上で写真を撮り続ける。作家の「生き方」と作品が深く繋がっている。そこに彼女の写真の強さがある。髙﨑さんの潔さ、それはひとつの才能なんですよ。(本書帯より)

写真家・髙﨑紗弥香はどんな人物か

髙﨑紗弥香(たかさき さやか)さんは、初夏から晩秋まで御嶽山の山小屋で働きながら撮影を続けている写真家です。自然の中に一人で立ち、風景と感応するような作品によって、近年注目を集めています。

略歴=1982年、東京都生まれ。法政大学社会学部社会政策科学科卒業。個展「木々の肖像」「SNOW SUITES」「沈黙の海へ」「Landscape」を開催。本書が初の写真集。

ウェブサイト http://www.sayakatakasaki.com

山に海にーソトに出たくなる写真集

髙﨑さんの写真を見ていると、自然のなかで、ただひとりたたずみたくなるとというか。とにかく自然のなかに身を置きたくなる衝動が沸き起こりました。冬休みにでも近くの山か海でも行ってみようかなと思います。

『沈黙の海へ』概要

写真13点(カラー)、B4変型判(279mm×406mm) ハードカバー、32ページ
デザイン=鈴木成一、岩田和美(鈴木成一デザイン室)
発行日=2016年11月25日
ISBN978-4-908251-05-4
定価=本体5,000円+税
https://www.amazon.co.jp/dp/4908251053

刊行記念展覧会は12月17日まで開催中!

会期 12月3日(土)-17日(土)11:00-18:00
会場 GALLERYエクリュの森(静岡県三島市大宮町2-16-21)
tel/fax: 055-976-2320
http://www.ecru-no-mori.jp

text:george

【PROFILE/george】

茨城県東海村出身の32歳。インテリア雑誌、週刊誌、書籍、ムックの編集を経て、現在Webディレクター。4年前の朝霧ジャムに行って以来、アウトドアにハマる。テントはMSRのエリクサー3、タープはZEROGRAM。車を持っていないので、キャンプに行くときは知人の車に相乗りが常。なので、基本の装備は「軽くコンパクトに、友人の負担にならないこと」が信条


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